第1話 帰ってきた謎の店員

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それは3号店をオープンして二週間が経った頃の事でした。

 

ある晴れた日の昼下がり、お店のピークも落ち着いた13時頃に突然お店の電話が鳴りました。

 

「○○運送ですが、このたびは本当にお騒がせして申し訳ありませんでした。今後このような事がないようにいたします」

 

電話で運送会社さんは、そういってひたすら謝り続けていました。続けて、、、

 

「しかしこのような事がまたないとも限りません、できる限り今後はそちらの店舗の利用は控えてさせて頂きます。」

 

内容が全く掴めないまま話を伺っていると、次第に話が見えてきました。運送会社さんによると、、、

 

・先日ドライバーさんが買い物を終えて車に戻った所、うちの従業員がアイドリングがうるさいと注意しに行ったらしい。

 

・その後、運送会社さんにも電話があり同様の注意を受けた。

 

との事だった。

 

私は困惑して、その時はうちの従業員ではない可能性がある事、その件についてお店で調べる事、お店は迷惑を受けたりしていない事、またのお越しをお待ちしています。それをお伝えする事しかできませんでした。

 

説明が遅れましたが、私の経営している3号店は、もともと既存店として営業していたのを切り替える形で経営をさせて頂きました。

 

その為、スタッフの多くが前から働いている方にそのまま残ってもらっています。

 

次の日に、ベテランのスタッフに昨日こんな事があって、と事の次第を話ました。

 

スタッフの顔が少し暗くなり、一言こう言いました。

 

「戻ってきてたんだね」

 

今思えばこの時にもっと深刻に受け止めて、対応をしなければいけませんでした。

 

                                                         つづきます